2025.05.27 Japanese coaches | ベリタス(VERITAS)

私がベリタスの英語コーチになった理由|スタッフブログ|ベリタス(VERITAS)

ベリタスの受講者をサポートしたいという私の情熱の源には、これまでの自分自身の実体験が存在します。それでは、私は、なぜベリタスの英語コーチになったのでしょうか?

私が初めて英語に出会ったのは中学1年生の時。地方の公立中学で、身近に英語を話す外国人がいたわけでもありません。ただ、先生方の発音がとてもきれいだったことを、今でも鮮明に覚えています。

先生が口の動きを見せながら発音を教えてくれる姿に憧れ、私は家で何度も練習を重ねました。ですが、高校に進学してみると、英語の先生の発音にがっかりしたことも…。当時の私は、「自分はもっと上手くなりたい」と、純粋に思っていたのです。

大学卒業後、私は外資系証券会社に入社し、東京、ロンドン、ニューヨークで日本株トレーディングを担当しました。市場が激しく動く中、瞬時に状況を伝え、行動を促すスキルは仕事の生命線でした。

たとえば、株価が急変し始めた瞬間、セールスに向けてこんなふうに伝えます。

“Simon! Call your client. It’s moving away. Big buyer in the market.”

要点を一発で伝える英語力。私は、説明から入るのではなく、結論から話すことを徹底してきました。
東京オフィスの外国人セールスからは、「最も少ない語数で的確に伝えることができるトレーダー」と言われたこともあります。

長年、外資系企業で英語を使ってきましたが、自分の専門領域を超えて、広い視点で意見を求められる機会は少なく、教育への関心が徐々に芽生えてきました。

そして、子どもたちの成長をきっかけに、「英語ができて、世界で活躍できる人をサポートしたい」と強く思うようになり、アメリカの教育大学院に進学。博士号を取得しました。

最初は戸惑ったアカデミックライティングも、“It was pointed out that…” のような受動態を使った表現に慣れ、やがて自分の言葉で論文が書けるようになっていきました。
一方で、ビジネスでは主語を明確にする能動的な表現が不可欠です。文脈や目的に応じた英語運用能力の重要性を、身をもって学びました。

帰国後、米国ビジネススクール日本校で、エグゼクティブMBAプログラムのディレクターを務めました。多忙な社会人学生のために、教授陣が提出するシラバスを一つ一つ確認し、「読み手にわかりやすいかどうか」を常にチェックしていました。

英語がネイティブであっても、必ずしも文章が明快とは限りません。法律担当の教授が書く論理的で平易な英語に、私は大きな学びを得ました。
「誰にでも伝わる言葉を選ぶ」。それは、コーチとして今でも大切にしていることです。

社会人が働きながら学ぶのは、簡単なことではありません。MBAプログラムの学生の中には、途中で学び続ける自信を失いかける人もいました。私はそうした学生に声をかけ、状況を聞き、必要があれば教授陣と連携してサポートしました。

ベリタスの受講者にも、同じような葛藤や挑戦があると思います。だからこそ、一人ひとりの学習を“チームで支える”体制があるベリタスに魅力を感じました。

さらに、入社後に研修を受けながら、ロジカルライティングを自ら実践したことは、私にとっても新たな挑戦でした。経済・金融以外のトピックに対しても、自分なりの意見を書けるようになってきたのは、ベリタスの環境のおかげです。

私のキャリアを振り返ると、英語が「道を開く力」になってきたと確信しています。英語でコミュニケーションができるようになることで、海外で働く機会が生まれ、グローバルなネットワークが広がり、人生が豊かになっていきました。

たとえ海外に行かなくても、英語が話せるということは「チャンスを選べる自由を持つ」ということだと思うのです。

これまでのキャリアの中で、私は「英語で伝える力」が人の可能性を大きく広げることを実感してきました。

だからこそ、単なる語学の習得ではなく、「伝わる英語」「自信を持って話せる英語」を社会人に届けたい。そして、働きながら挑戦する学習者に、寄り添い・伴走できる環境でコーチとして関わりたい——そう思うようになりました。

ベリタスには、社会人が学びを継続できるよう、体系的なサポート体制とプロフェッショナルなコーチ陣がそろっています。また、私自身もコーチとして成長し続けられる仕組みがあると感じています。

私は、日々受講者の方々と接することができる環境に心から感謝しています。これからも高い目標に向かって努力する方々にお会いできることを楽しみにしています。

Veritas Coach

Mikiya Mori

Mikiya was born and raised in Gifu. He was fascinated to learn English when he was in junior high school. He practiced English words and sentences every day because he wanted to go to America. At college, he earned a study abroad opportunity in Seattle. His American experience really opened his eyes. As for career, he worked at Goldman Sachs and JP Morgan in the equities division for 18 years in Tokyo, London, and New York. In his 40s, he earned a Doctor of Education degree at University of Southern California to prepare himself for a career in education. Back in Tokyo, he managed an MBA program for mid-career managers as the program director for 12 years at Temple University Japan Campus. For many years, he wanted to help Japanese business professionals to be able to express themselves confidently in English and develop global mindset. Those qualities brought him many opportunities so now he wants to give back to society. Mikiya discovered Veritas whose mission matched with his passion. He believes in lifelong learning and hopes to contribute to students by sharing his experience. With the help of strong team, he is excited about the opportunity to inspire students to become global leaders of tomorrow.