2022.04.28 Japanese coaches | ベリタス(VERITAS)

「音とリズム」| コーチブログ | ベリタス(VERITAS)

桜の時期が終わり、最近では初夏を思わせるような暑い日もでてきました。

さて、前回は「習うより慣れよ」と題し、練習する事の大切さについてお話ししました。

今回は、「音とリズム」にまつわる内容です。

中学で英語を習い始めたころ、英語の音読練習は「歌を歌うみたいだなあ」と思ったものです。歌を歌ったりするのが好きだったからかもしれませんが、日本語とは異なる独特の音とリズムが英語にはあることに気が付きました。また、大学の英語の授業では、アメリカ人の先生がメトロノームを持ってきて、カチカチと音を聞かせながら一定のリズムに乗って、「アメリカ口語教本」にある文章を音読したことがあります。こんな具合だったと思います。

文章は、

If you want something done well, do it yourself.

これを一拍毎にメトロノームの「カチ」、「カチ」と鳴るタイミングで音読します。

カチ、カチ、カチ、カチ、If you want something done well, (1拍休み)、do it yourself.

メトロノームが鳴るタイミングで読んだ箇所は太字の所です。手拍子でもできます。

I, w, s, d w, 1拍休みの後、d, sです。

どうでしたか?このリズムに乗せて音読できましたか。

明らかに日本語のリズムとは異なり、なるほどと思いました。

音楽にリズムがあるように、言葉にもリズムがあるんですね。確かに、フランス語にはフランス語のリズムが、イタリア語にはイタリア語のリズムがあります。中国語や韓国語にもリズムがあります。英語以外の外国語は話せなくても、リズムや音がそれぞれ異なることは聞いてみればわかると思います。母国語が英語である国はさまざまですが、世界共通のリズムがあるかと言うと、必ずしもそうではなさそうです。アメリカにはアメリカ英語のリズムがあり、イギリスにはイギリス英語のリズムがあります。インドやシンガポールの英語にもそれぞれ独特のリズムがあると思います。では、音はどうでしょう。

歌を歌う時、自分の気持ちを乗せて歌うと歌唱力のある歌声になります。そのためには空気をいっぱい吸って、おなかから声を出します。腹式呼吸ですね。音を長く伸ばす箇所もあれば、声の強弱を変化させるところもある。これは歌に限ったことではなく、言葉を発することにも同じことが言えると思います。イギリス人の英語は子音を強く発音する傾向があって、一語一語に費やす時間が短くカタカタしたリズムがあるように思います。アメリカ人の英語は子音よりも母音を強調して少し音が長い感じです。また、気持ちの乗せ方も違うように思います。

アメリカ人の英語は、自信にあふれていて声も大きい。伝えたい気持ちをぐっと言葉に乗せ、手振り身振りなどボディーランゲージ使いながらおなかから力を込めて話す感じです。これに対しイギリス人の英語は、アメリカ人の英語に比べると口先で話している印象があります。この違いを私はこんな風に捉えています。

学生時代に地方出身の学生が住んでいる東京の学生寮に住んでいました。いろいろな方言が飛び交っていました。中でも幅を利かせていたのは関西弁です。あくまでも私個人の意見ですが、関西弁は声が大きく気持ちをぐっと言葉に乗せて言いたいことを堂々と伝える感じです。関西弁はアメリカ人の英語に似ているとその時からずっと思っています。そして、東京の人の話し方は気持ちを乗せるというよりも、淡々と話す感じなのでイギリス人の話し方に似ているような気がします。

いかがでしたか。今回は「音とリズム」にまつわるお話でした。言語が異なるとその音やリズムも変わってくる。この変化に気が付くだけでも、今までより英語がうまく聞くことができたり、正しい英語の音を発するヒントになると思います。日本語と英語の音やリズム、そして気持ちの乗せ方の違いを比べてみませんか。

Veritas Coach

Mikiya Mori

Mikiya was born and raised in Gifu. He was fascinated to learn English when he was in junior high school. He practiced English words and sentences every day because he wanted to go to America. At college, he earned a study abroad opportunity in Seattle. His American experience really opened his eyes. As for career, he worked at Goldman Sachs and JP Morgan in the equities division for 18 years in Tokyo, London, and New York. In his 40s, he pursued a Doctor of Education degree in the Unites States to prepare himself for a career in education. Back in Tokyo, he managed an MBA program for mid-career managers as the program director for 12 years at Temple University. For many years, he wanted to help Japanese business professionals to be able to express themselves confidently in English and develop global mindset. Those qualities brought him many opportunities so now he wants to give back to society. Mikiya discovered Veritas whose mission matched with his passion. He believes in lifelong learning and hopes to contribute to students by sharing his experience. With the help of strong team, he is excited about the opportunity to inspire students to become global leaders of tomorrow.