2025.10.28 Japanese coaches | ベリタス(VERITAS)

ノンネイティブスピーカーとしての自信と誇りを③~“ゆっくり話す勇気”を持とう~

英語を学ぶ多くの人が、一度は「もっと速く話せるようになりたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。

ネイティブスピーカーのスピード感ある英語を聞いて、「うわ、速い!」と感じ、またそれが「かっこいい」と感じる人もいて、それを目標にしてしまう――これはとても自然なことです。

でも実は、私たちノンネイティブにとって “速く話すこと” はゴールではありません。
本当に大切なのは、「自分のペースで、相手の印象に残るように話すこと」なのです。

Veritas Englishでは「自分のペースで話す」をvisionの中のひとつに掲げています。

● 速さよりも「説得力をもって伝えること」が大事
たとえば、英語が母語でない外国人が、少し発音が曖昧なまま速いテンポでセールスのプレゼンをしたとします。
内容はよさそうなのに、速すぎて要点を聞き逃してしまったらどう感じますか?
一方で、「This product is simple. It saves time. Easy to set up. For everyone. Affordable price.」
そんなふうに、ゆっくり・簡潔に話されたらどうでしょう。
伝えたいことがクリアに届き、むしろ説得力を感じるのではないでしょうか。

速さよりも「相手に説得力をもってクリアに伝える」ことがビジネスコミュニケーションの本質です。

●“ゆっくり話すこと”はネイティブでも意識している
先日、アメリカ人の友人と話していて印象的だったことがあります。
彼女の子供たちはティーンエイジャーなのですが、「子どもたちには“ゆっくり話すように”と教えている」と言っていました。これには私は少し驚いた気持ちがあり、ついつい「そうなの?なぜ?」と聞いてしまいました。

大きな理由としては、速く話すと、ネイティブ同士でも聞き取りづらく、内容が伝わらないことがあるからだそうです。さらに彼女はスピーチやプレゼン、また大事なことを伝える場では、むしろゆっくり話すことが良い印象を与えるという教育をしているのだと話してくれました。
その答えに私は、ネイティブであれ、ノンネイティブであれ、しっかりと相手の印象に残るようなコミュニケーションの秘訣はやはり「あえてゆっくりと話す」ということだと再認識しました。

「速く話すこと=上手に話すこと」ではない。
それは、英語を母語とする人たちにとっても同じなのです。

●自分のペースを大切にすることが、自信につながる
ノンネイティブスピーカーとしての私たちは、完璧な発音やスピードを追い求めすぎるあまり、
「ゆっくり話すのは恥ずかしい」と感じることがあります。

でも、本当に大切なのは “相手に自分のメッセージをしっかりと印象づけること”。
あなたの言葉が説得力をもって相手に強く届くことこそ、ビジネスにおいての英語でのコミュニケーションの成功といえるのです。

焦らず、自分のペースで。
それが、あなたの英語をもっと自信あるものにしてくれます。

最後にもう一度まとめると

・速く話すことはゴールではない
・自分のペースで話すことは、説得力をもたせ相手へ印象を残す
・ゆっくり話す勇気が、あなたの英語をより伝わるものにする

ノンネイティブスピーカーとしての自信と誇りを持ち、
“ゆっくり話すこと”を恐れずに、堂々と伝えていきましょう。

Veritas Coach

Mika Nakajima

Mika first encountered English as a preschooler and has began studying English since then. She majored in English Linguistics at university, where she studied phonetics and literary translation with a passion. She then moved to London to study Japanese language teaching methods for English speakers and spent some time in Cork, Ireland. After returning to Japan, she became an English teacher and has taught English to a wide range of students from preschoolers to those preparing for university entrance exams. On the other hand, she has been teaching Japanese to English speakers living in Japan. She was attracted to Veritas’ mission to improve Japan and joined Veritas to help motivated business people.
She understands the challenges of learning English as a second language and is eager to learn with as many English learners as possible.