2023.07.07 Japanese coaches | ベリタス(VERITAS)

予期せぬ緊張感にどう対応するか

ビジネスや学術分野の会議などで英語で話す時、緊張のあまりドキドキした経験はありませんか?

自分が詳しい分野での話であれば、それほど緊張することはないかもしれません。

新卒で入社したゴールドマンサックスで10年程経験を積んだ頃、大学生向け会社説明会でトレーディングの仕事について話す機会が何度かありましたが、ドキドキした記憶はありません。

また、20人程度が参加する同社エクイティ部門の朝会で、前日の米国株式市況や日本株動向、当日の海外からの注文動向について、大きな声でテンポよく英語で伝えました。毎朝のことでしたが、ドキドキしたことはありません。

ところが、留学した米国ロサンゼルスの教育大学院博士課程の最初の授業で、今までに経験したことのない緊張感に包まれたのです。

この博士課程に入学した社会人大学院生は総勢160名。海外や教育分野以外からの入学者は少ないプログラムでした。日本人は5名程。白人、ヒスパニック系、アフリカン・アメリカン、アジア系等、人種もさまざまでした。

最初の必修クラスには約20名の学生が出席。授業の冒頭、担当教授が “Before we start the class、 why don’t you introduce yourself to the class?”

と言うわけで、自己紹介をすることに。

自分の番は14番目。クラスメート達の自己紹介を聞いていると、どんな仕事をしているのかがわかります。高校の副校長、コミュニティーカレッジのアドミニストレーター、小学校の教師や校長、高校教師、総合大学の某プログラムディレクター等で、ロサンゼルスやその近隣地区の教育現場で働く人たちでした。皆、卒業後のキャリアアップを考えていました。

皆の話を聞きながら、自分は何を話すべきかをノートにメモって行きました。前職で何をやって来たか、この博士課程で何を学びたいのか、卒業後何をしたいのか等。自分の番が近づくにつれ、今までに経験したことのないほどの緊張感に包まれてしまい、脈拍が一気に速くなったことを鮮明に覚えています。

アメリカの教育関係者であるクラスメートの話す内容が一部理解できなかったことと、話すスピードが速かったことで緊張してしまったのだと思います。

自己紹介が終わったものの、何かしっくりこない。ドキドキしていたため、いつもより早口になっていたと思います。クラス全体を見回しながら話すぐらいの自信と余裕が欲しかったと反省しました。あれ以来、話す前に脈拍が速いと感じたときは、大きく深呼吸をしてペースをグッと落とし相手の顔をしっかり見て話すようにしています。

「堂々とシンプルに話すこと」をベリタスの目指すゴールに掲げています。私自身の経験からもこれは大切なことだ思います。

Veritas Coach

Mikiya Mori

Mikiya was born and raised in Gifu. He was fascinated to learn English when he was in junior high school. He practiced English words and sentences every day because he wanted to go to America. At college, he earned a study abroad opportunity in Seattle. His American experience really opened his eyes. As for career, he worked at Goldman Sachs and JP Morgan in the equities division for 18 years in Tokyo, London, and New York. In his 40s, he pursued a Doctor of Education degree in the Unites States to prepare himself for a career in education. Back in Tokyo, he managed an MBA program for mid-career managers as the program director for 12 years at Temple University. For many years, he wanted to help Japanese business professionals to be able to express themselves confidently in English and develop global mindset. Those qualities brought him many opportunities so now he wants to give back to society. Mikiya discovered Veritas whose mission matched with his passion. He believes in lifelong learning and hopes to contribute to students by sharing his experience. With the help of strong team, he is excited about the opportunity to inspire students to become global leaders of tomorrow.